セーリング試合中に使われている用語①@SailGP
こんにちは、セーリングを学んでいるロウヅです。
今この時はイングランド(イギリス)の港町サザンプトンのカフェで記事を書いています。
SailGPイギリス🇬🇧カウズ大会の準備で、大会の2週間前にイギリス入りしました。(私は一緒に付いてきているだけなのですが)
セーリングを全く知らないけど興味がある方、知識をつけたい初心者の方に向けて。また自分の勉強のためにブログを書いています。
では、今回の話題
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セーリング試合中に使われている用語解説
試合中によく使われる用語は3つ。
①ノット (ノッツ/ knots)
②タック (タッキング/ Tacking)
③ジャイブ (ジャイビング/ 米 Jibe / 英 gybe)
今回はこの3用語を説明したいと思います。
①ノット (ノッツ/ knots / 略 kt または kn)
ノット(ノッツ/knots)とは速さの値です。セーリングではキロメートル(km)ではなく、ノット(ノッツ/knots)という値を使います。
ノット ⇒1時間に1.852km進む速さ
(1.852km=1マイル/海里)。アメリカ発祥の単位。ノットを日本で馴染みのキロメートル/時速に換えると
1km/h(キロメートル/時)=約0.539ノット(kn)
=
1ノットは1852メートル毎時(=時速1.852km)
SailGPでは50ノッツ(kn)を超えるスピードが出せるボートを使用しています。“予想最高速度が53ノット(約時速100km)に達するだろう”とされています。
例: 解説で「35ノッツ出てます」と言っていたら
35(kn)×1.852(km)=時速64.82キロメートル
出ているということになります。試合観戦中はノッツ(kn)×約2倍と計算すると想像しやすいと思います。
選手たちの体感だともっと速いと思われます。
※練習試合時にオーストラリアチームが52ノッツ(kn)を記録しました(2019年6月現在)
②タック (タッキング/ Tacking)
はじめに2020年東京オリンピックのセーリング大会開催地に決まった、神奈川県公式動画を見るとわかりやすいです↓(SailGPのボートと大きさ違うのですが、わかりやすいです)
タッキングとは、風上に向かう際の方向転換のこと。
セーリングのボートは風上(風の吹いてくる方向)に対して約45度の角度で進みます。
しかし、ずっとその方向へまっすぐ行けばコースアウト。ここでタッキング(方向転換)が必要になります。この方向転換を繰り返し(ジグザグという)マークへ向かいます。言葉で説明し難いので動画ご覧下さいね↑
(夫は45度はだいたいね、いつも45度を掴めるわけではないから〜と言ってました。)
③ジャイブ (ジャイビング/ 米 Jibe / 英 gybe)
ジャイブとは、風下へ向かう際の方向転換のこと。
マークを回る際にボートスピードが落ちやすい動作です。
タックとジャイブのの違いは、
- タックは約90度向きを変えるような操作。風の吹いてくる方向へ向かうのでジグザグの動きでマークを目指す。
- ジャイブは風下へ向かうマークを回る際ボートスピードが落ちやすい動作。ジャイブはタックよりも緩やかなカーブを描いて曲がります。
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もっとうまく解説できたら良かったんですけど。。SailGP日本語解説動画を見ていると、タックは強く勢いよく、ジャイブは緩やかに旋回する動作。
もう少し勉強して、書き足して行きたいと思います。
次回はサンフランシスコ大会テクニカルベースについて書きます。↓
SailGP(セール・ジーピー)、概要リンク(日本語)
SailGPオーストラリア/シドニー大会DAY2 (2月16日)in2019
こんにちは、セーリングの知識が少し付いてきたロウヅです。
今この時はニューヨークにいて記事を書いています。ニューヨークは大都会でビックリでした。
(普段ニュージーランドに住んでいて田舎なので)
セーリングを知らない方にも知識が得られるように、今日も書きます。
それでは今日の話題
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SailGP シドニー大会2日目(2019年2月16日)
前回の続きです↓
・SailGP シドニー大会2日目 レース結果
第4レース
1st オーストラリア🇦🇺
2nd 日本🇯🇵
3rdイギリス🇬🇧
4thフランス🇫🇷
5thアメリカ🇺🇸
6th中国🇨🇳
第5レース
1st オーストラリア🇦🇺
2nd 中国🇨🇳
3rd 日本🇯🇵
4thフランス🇫🇷
5thイギリス🇬🇧
6thアメリカ🇺🇸
2日間で5レースが終わり、1stオーストラリア47ポイント、2nd日本45ポイント。
マッチレースがオーストラリア🇦🇺vs日本🇯🇵
試合内容はスタートは2チームともほぼ同時スタート!だが、オーストラリアのリードが早い段階ではっきりと差が付いていました。日本チームが追う展開。オーストラリアのタッグやジャイブが綺麗に決まります。(レース中に使われる用語はまた別の記事にします)
日本チームは一度も追いつくことはありませんでした。
SailGP シドニー大会勝者
オーストラリアチーム🇦🇺🐨!
オーストラリアチームは全員オーストラリア人のセーラー(セーリング選手)です。オーストラリアはホーム試合で観客の人達も喜んでいました。風も波も良く知っている素晴らしいオーストラリアチームでした。
SailGP シドニー大会終了後のポイント表
1st オーストラリア 48pt
2nd 日本🇯🇵 45pt
3rd イギリス🇬🇧 36pt
4th 中国🇨🇳 33pt
5th フランス🇫🇷 33pt
6th アメリカ🇺🇸 31pt
SailGP シドニー大会ハイライト(2分)
シドニー大会2日目日本語解説(約1時間半)
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私は初めてセーリングの大きな大会を観戦しました。すごい興奮。と共に世界にはセーリングを愛し、情熱がある人達がいるんだなと感じました。日本ではセーリングはメジャーなスポーツではありません。私が住んでるニュージーランドではセーリングをしている人が沢山います。
日本とニュージーランドは島国で形も似てるのになんでこんなにセーリングに対する考え方が違うのかと考えてました。夫は日本は地震が多いし、津波が来たりして、海が怖いんじゃないかな、と言ってました。確かにそういう面もあると思います。
セーリングの試合は実は凄く面白いです。面白さが分かればハマる人がたくさんいると思います。そういう面をこのブログで伝えていけたら、と思っています。
次回は試合中に使われる用語解説を書きます↓
・SailGP(セール・ジーピー)、概要リンク(日本語)
SailGPオーストラリア/シドニー大会DAY 1 (2月15日)in 2019
こんにちは、SailGPを通してセーリングを学んでいるロウヅです。
今この時はSailGPニューヨーク大会が終わり、ちょっと一息。毎回大会で興奮して、数日して興奮が収まった時に記事を書いています。
セーリングを全く知らない方でも知識を得られ興味を持ってもらえるように、わかりやすい言葉を選んで記事にしたいと思います。
では今回の話題
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•SailGP シドニー大会 2/15-16 Fri. Sat. in 2019
SailGP として初めての大会がこのシドニー大会。
私の夫はSailGPテクニカルチームとして2月15、16日の大会の為に、1月中旬からシドニー入りしていました。初めての大会なので、準備期間がとても長かったです。
大会は2日間。
1日目に3レース、2日目に2レースの後、得点の高い上位2チームのマッチレースで勝者が決まる。
SailGP はポイント制です。
1位⑩ポイント、2位 ⑨、3位 ⑧、4位 ⑦、5位 ⑥、6位⑤ポイントが加算されます。2日間で5試合のポイント加算後、2日目の最後にマッチレースです。全部1位だと50ポイントになります。その説明をしてる動画↓
個人的にはこの動画リズムが良くて好きです。
・SailGP シドニー大会ベース
シドニー大会のSailGP ベースはCockatoo island (クッカトゥーアイランド)。season1/ 2019年はCockatoo islandに行けば一般の方でもSailGP ベースを展望できるところがありました。そこからボートの組み立ての様子が見えて、私は初めて見たのでこういう世界なのか〜と関心高まるばかり。(ボートの組み立てについては前の記事でセーリングボート組み立てと概要① @SailGP - セーリング SailGPを現地で観戦)
・SailGP シドニー大会1日目(2019年2月15日)
シドニー大会のメイン会場はShark island(シャークアイランド)。シドニー/オペラハウス近くの港からボートに乗って会場入りです。
今回のShark islandのチケットは2万円程でした。ご飯とお酒付きです。
・SailGP シドニー大会1日目レース結果
第1レース
1st 日本🇯🇵
2nd 中国🇨🇳
3rdイギリス🇬🇧
4thオーストラリア🇦🇺
5thアメリカ🇺🇸
6thフランス🇫🇷
第2レース
1st オーストラリア🇦🇺
2nd 日本🇯🇵
3rdアメリカ🇺🇸
4thイギリス🇬🇧
5thフランス🇫🇷
6th中国🇨🇳
第3レース
1st オーストラリア🇦🇺
2nd 日本🇯🇵
3rdフランス🇫🇷
4thイギリス🇬🇧
5thアメリカ🇺🇸
6th中国🇨🇳
シドニー大会1日目のポイント
1st 日本🇯🇵 28pt
2nd オーストラリア 27pt
3rd イギリス🇬🇧 22pt
4th アメリカ🇺🇸 20pt
5th 中国🇨🇳 19pt
6th フランス🇫🇷 19pt
DAY 1 英語ハイライト(約25分)
DAY1 日本語解説のフルビデオ(約1時間半)
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第1レースでフランスチームがゴールを間違えたのは残念でした。日本語解説で観るとよりわかりやすいですがオーストラリアチームはやっぱり強いんです。
次回はシドニー大会DAY2を書きます↓
・SailGP(セール・ジーピー)、概要リンク(日本語)
セーリングボートの各所の名前、機能と概要②@SailGP
こんにちは、セーリング初心者のロウヅです。
私は普段ニュージーランドで生活をしています。ニュージーランドは秋になり、冬に向かっています。少し肌寒いです。
ニュージーランド人の夫がSailGPのテクニカルチームに所属した事をきっかけに、セーリングを学ぼうとブログを始めました。
セーリングを知らない方にも伝わる言葉で記事を書きたいと思います。(私もまだわからないことだらけなので)
では今回の話題
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セーリングボートの部分名と機能
上からいきます。
-ウィング(wing)セクション-
大きな帆をウィング(wing)、小さな帆をジブ(Jib)と言います。
素材はマストと枠の部分にカーボンファイバー、セールの部分は特殊なプラスチックでできています。
大きな帆、ウィング(wing)の中にハイドロシリンダーという部品が入っていて、ウィングの形を風の方向に合わせて変えていきます。時にはひねる動作もします。
ウイングトリマーとグラインダーがウイング(wing)の操作をします。(日本チームの中ではウイングトリマー/オーストラリア人イアン選手、グラインダー/吉田・笠谷・高橋・森嶋選手が担当in2019年)
-プラットホーム(platform)セクション-
選手達が試合中に移動する場所をプラットホーム(platform)と呼びます。また選手達がレース中に移動して操作する部分(2箇所)をホール(hull)と呼びます。
2つのホール(hull)の間、マスト下部にあたる所に、ハイドロニックポンプ(油圧ポンプ)が入っています。これはフォイル操作の為の原動力。
また、リチウムイオンバッテリーが2つのホール(hull)を結ぶ前方に入っています。(写真には写ってないんですが)
-フォイル(foil)セクション-
セーリングを見たことがない方は、ボートが水面上を浮いて飛んでいてビックリするかもしれません。元々昔、セーリングボートは海水面とボートの間に摩擦が出来て、スピードに限界があった。
(↑フォイリング(foiling)している状態)
これをフォイリング(=水面に浮かせて滑走) させることで海水面との摩擦をなくし、スピードが出るようになった。
これを踏まえて、フォイルセクション。
前方のフォイルをダガーボード(Dagger board), 後方をラダー(Radder)(ラダーエレベーターが正式名かも)と呼ばれています。
このフォイルの開発がボートのスピードと大きく関係しています。
素材はカーボンファイバー主体のハイスペック炭素繊維でできていて、アメリカンズカップの時より形が細身になり、水面との摩擦が少なくなった。
つまり、速くなった。
フォイルは強風用と通常用の2種類のフォイルがあり、大会当日の天気と風で状態で全チーム同じ仕様に交換する。
フォイルを操作するのはフライトコントローラー。ボートを水面上へ浮かせるか、着水させるか調整する人。(2019年はオーストラリア人ルーク選手が担当/ヘルムスマンのオーストラリア人ネイサン選手もハンドルで操作できるそう)
そもそも、なんでボートが水面上を飛ぶかというと、
飛行機の原理と一緒で、機体の上面の気圧が下面より下がると飛べる。この原理と一緒だそう。(言葉だと説明が難しい)
笠谷選手がボートを説明してる動画↓(約10分)
解説がわかりやすいです。
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このボートの開発先、ニュージーランドにあるコアビルダー社の動画↓これを見たら大きさなどわかりやすいのでご覧ください。
この知識を踏まえて、前回書いたセーリングボートの組み立てを読むと分かりやすい。↓
次回はオーストラリア/シドニー大会について書きます。↓
・SailGP(セール・ジーピー)、概要リンク(日本語)
セーリングボート組み立てと概要① @SailGP
こんにちは。
SailGPを通してセーリングを学んでいるロウヅです。
セーリングのことは数年前まで全く知りませんでしたが、夫の仕事でセーリング大会SailGPに同行しながら、セーリングについて学んでいます。
セーリングを全く知らない方でも知識を得られ興味を持ってもらえるように、わかりやすい言葉を選んで記事にしたいと思います。
では今回の話題、
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SailGP セーリングボートの組み立て方
(写真@シドニー/cockatoo islandにて、一般の方でも見られます)
セーリングヨットの大きさをSailGPでは“F50”という名前で呼んでいます。
このF50級ヨットの大きさは、
高さ: 24m
縦幅: 15m
横幅: 8.8m
F50の意味は 50Feet(フィート/長さの値)
50feetをメートルに代えると15.24 m(メートル)
つまり縦幅15mの大きさから,名前がF50になっているそう。(と夫が言っていた)
このボートは第35回アメリカンズカップで使われていたAC50型のボートを改良してF50新型ボートになった。
改良した場所はニュージーランド。改良後ニュージーランドのファンガレイ地域で10週間テストセーリングをして、シドニー大会に向け船便で全ての荷物を出航。
ボート含め全ての荷物は船便で送っているんです。ほとんどのパーツは分解できます。
↑この帆(セール)の部分も3パーツに分解できます。
見ての通り、すごく大きいです。組み立てもクレーンを使って組み立てます。
↑クレーンで吊るした帆(ウィング)を地面にいるクルーがボート部分としっかり固定。
↑帆とボートを固定後、更にそれをクレーンで持ち上げて今度はフォイル(foil)を装着する。
そこまでできたら、クレーンで海に着水。ここからやっと選手の出番です。最終確認で帆とボートがしっかり付いてるか、水面上でテクニカルチームのクルーが確認します。
組み立てるのも一苦労です。大の男たちが沢山集まってやっと組み立てられる仕事。セーリングは本当に男仕事だと思います。クルーも98%は男です。
表に見えてるのは選手だけですが、その裏で沢山のクルーが動いて、レースを支えています。
テストセーリングが終わったらまた分解してテントの中に入れます。
次回はセーリングボートの部分名と機能について書きたいと思います。↓
・SailGP(セール・ジーピー)、概要リンク(日本語)
SailGP日本チーム7人とポジションの説明/season1-2019年
こんにちは、セーリング素人のロウヅです。
今この時はサンフランシスコで記事を書いています。SaiGPサンフランシスコ大会も終わり、次のニューヨークに向けてSailGPチームはコンテナに荷物を積んでいます。(ボート含め船便で全てのものを運んでいます)
私はセーリング経験、知識共に乏しいですが、セーリングを知らない方にも少しでも伝わる言葉を選んで記事にしたいです。
今回の話題は
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日本チームメンバー 7人の紹介@SailGP
”あれ?画像には6人?“と思われた方、
2019年5月よりもう1人メンバーが増えました!その方が元々日本チーム内のテクニカルチームに入っていたのですが、ネイサン(写真中央)と相談し選手としても活動することになったそうです。つまり5月のサンフランシスコ大会より参加しています。
私はそもそも、ポジションの話がわかってないので、その説明から書きたいと思います。
SailGPのF50級ボートは5人乗り用
ここに人が乗ってます。見えますか?↑
ポジションは5箇所。
ヘルムスマン/ 舵を操作する人
ウィングトリマー/帆の調整を担当する人
フライトコントローラー/フォイル(foiling)を操作(ボートを水面上へ浮かせるか、着水させるか調整)する人
グラインダーは2人(手でペダルを回している人たち)
グラインダー1/後方(進行方向に背を向けてる人)/ウィンチ(ロープを巻き込む補助具)を回し、帆などを調整する人。かなりの体力が必要。
グラインダー2/前方/グラインダーの補佐、ジブとダガーボードの調整を行う人。
(→ボート各所の名前はこの記事をご覧ください。セーリングボートの各所の名前、機能と概要②@SailGP - セーリング SailGPを現地で観戦)
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簡潔に書きました。それを踏まえて↓
SailGP 日本チームメンバー Season1/2019年
ヘルムスマン/ ネイサン・アウタリッジ(AUS人)
ウイングトリマー/ イアン・ジャンセン(AUS人)
フライトコントロール/ ルーク・パーキンソン (AUS人)
グラインダー/ 吉田雄悟
グラインダー/ 笠谷勇希
グラインダー/ 高橋レオ
グラインダー/ 森嶋ティモシー (new)
このメンバーです。
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スキッパー(船長)をオーストラリア人のネイサン・アウタリッジが務めています。(ヘルムスマン(舵取り人)とスキッパー(船長)は似ているが違う意味合いで使う)
ネイサン・アウタリッジはセーリング界の誰もが認める超一流選手。数多くのメダルを勝ち取ってきた。
前回書いた国籍ルールのこと(参加チームと国籍ルール/仕事をセーリングにするにはどうしたいいんだろうと思うこと@日本 - セーリング SailGPを現地で観戦)のことも踏まえて、
ネイサンは日本チームに”自分の知る全てのノウハウを教えて、世界で戦えるチームになるように最善を尽くしている“と動画で語っていた。
グラインダー笠谷選手も“勝つことが、重要だと思っています。勝ってセーリングの知名度を上げていきたい。“と。(私も勝利を期待してます!)
ネイサンとウィングトリマーのイアンは幼馴染で一緒にメダルを獲得してきた最強コンビ。世界大会の経験も豊富で実力もある選手たち。
グラインダー/吉田・笠谷選手もSoftBank Japan teamで一緒にグラインダーをしていたコンビ。(アメリカンズカップは詳しくないのでわからないことだらけだが)
同じくグラインダー/高橋・森嶋選手はオセアニア出身(NZとAUS)で現在20歳と23歳。若い選手。これからの活躍が大いに期待されています。
日本国籍選手は全員会えて、私の印象だと
吉田選手はシャイで内に熱いセーリング魂がある人。笠谷選手はよく喋ると共に賢い、頭のいい人。高橋選手は若くてライオンみたいな人。森嶋選手も若いと共に落ち着いて空気を読む人。という私なりの勝手な印象を受けました。
詳しくは写真付きでSailGPのリンクをご覧ください。↓
日本チームメンバー7人の紹介ページ@SailGP
また、笠谷選手がボートとポジションについて説明をしている動画がとてもわかりやすい↓
次回はSailGPセーリングボートの組み立て方について書きます。↓
参加チームと国籍ルール/仕事をセーリングにするにはどうしたいいんだろうと思うこと@日本
こんにちは、ロウヅです。
セーリング大会 SailGPの事を、現地観戦し記事を書いています。
セーリングをよく知らない方にも少しでも興味を持ってもらえるように、分かりやすい言葉で書きたいと思っています。
それでは今日の話題
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セーリング/チャンピオンシップ
SailGPの参加国は6チーム(season1 2019年現在)
Australia 🇦🇺オーストラリア
Chine 🇨🇳中国
France 🇫🇷フランス
Great Britain 🇬🇧イギリス
Japan 🇯🇵日本
United States 🇺🇸アメリカ (アルファベット順)
Season1 の2019年ではこの6チームが参加しています。将来的にはさらに4チームが加わり、合計で10チームになると公表されています。
・国籍について
SailGPには国籍に関するルールがあり
2022年には“その国の国籍者のみセーリング選手になれる(日本なら日本国籍のみ)” になります。
もっと詳しく説明すると、2019年は40%の国籍比率からスタートし、1年ごとに20%ずつ引き上げていきます。
つまりセーリング選手5人中
2019年 40% (5人中2人日本国籍)
2020年 60% (5人中3人日本国籍)
2021年 80% (5人中4人日本国籍)
2022年 100% (5人中5人日本国籍)
毎年日本国籍の比率を増やしていきます。
SailGPの中では中国と日本チームにこの措置に当てはまります。
このルールの背景には
今まで選手は国籍関係なく、実力さえあれば、
どこの国にも引っ張り凧。つまり、
資金力のあるチーム=強いチーム
になってしまう傾向にある。
(確かに勝負事なので勝つことは大きな価値がある。)
でも本来はその国の国籍の人が大会に参加できるもの。という基本に立ち返ったルールなのかな、と思いました。
このルールは国際大会経験の少ないセーリング選手にもチャンスが巡ってくる。またユースプログラムという若手セーリング選手の育成もできるようにしていくそう。(season2/2020年より始動予定)
私は普段はニュージーランドに住んでいるのですが、日本でセーリングしてる人に出会った事がありません。
ニュージーランドでは夫の仕事、趣味共にセーリングなので、セーリングが少し身近な世界になりました。
だから強く思うのですが、日本でセーリングで職を得るのは大変狭き門なのではないかと。夫の近しい友達たちは、セーリング系の工場メーカーやデザイナーなどしています。
例えば小さい頃からセーリングを始めて高校生までやって、その後は?
夫の場合は小さい頃からセーリングを始め高校卒業後、エンジニア専門学校を出て、エンジニア職で4年勤め、その後セーリング工場メーカーにエンジニア職で5年。その後SaiGPのテクニカルチームに入りました。
もちろん、人生様々ですが、日本でセーリング選手、テクニカルチーム含めセーリングを続けていける道筋が作れる大会になるといいな、と願います。
次回は日本選手の紹介をします。↓
SailGP(セール・ジーピー)、概要リンク(日本語)
そもそも、SailGPとは何?
はじめまして、ロウヅです。
セーリングとは全く関係ない人生でしたが、関わることになり、勉強の為にブログを始めました。
セーリングを全く知らない方や、知らないけど知識を得たい初心者向けのブログです。
セーリング大会 SailGPを現地で観戦し、情報を公開しています。
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はじめにカッコいい SailGP(セール・ジーピー)動画をご覧ください。
そもそも、SailGPとは?
ORACLE(オラクル)というアメリカのソフトウェア超大企業の創立者、ラリー・エリソン(セーリングが大好き!)と、ニュージーランド出身で、アメリカの大会で優勝成績を数多く残しセーリング選手として伝説を作った、ラッセル・クーツが、2018年に立ち上げた新しいセーリング/チャンピオンシップ!
つまり、莫大な資産家と、伝説のセーリング選手が一緒に立ち上げた新しいセーリング大会です。
Season1/ 2019年 SAILGP 開催日程
2月15-16日. オーストラリア🇦🇺シドニー
5月4-5日. アメリカ🇺🇸サンフランシスコ
6月21-22日. アメリカ🇺🇸ニューヨーク
8月10-11日. イギリス🇬🇧カウズ
9月20-22日. フランス🇫🇷マルセイユ
(全て開催場所の日時になっています)
2019年はこの5箇所での開催です。
最終会場フランス/マルセイユでは3日目に上位2チームによるマッチレースで決着をつけ、優勝チームには賞金100万ドル(約1億万円)が授与されます。
セーリングヨットの大きさをSailGPでは“F50”という名前で呼んでいます。
(大きさ階級については私もよくわかってないのでまた今度)
このF50級ヨットの大きさは、
高さ: 24m
縦幅: 15m
横幅: 8.8m
で実際に見るともっと大きいように思います。
また、セーリング選手5人で操作しています。
ボートはワンデザイン。全チーム同型、機能のボートを使用します。
速さや技術については別の記事で書きます。
(サンフランシスコ大会で頂いた資料より)
写真と動画見て、これどうやって動いてるの?エンジンで動いてるでしょ?ーと思いますよね。
セーリングボートにはエンジンは付いていないんです。
セーリング選手がどこから風や波が来て、その風をどの角度で帆で受け止めて進むか、目で見て感じて進むスポーツ。
私はセーリング経験は3回しかないのですが(12skiff foiling/2人乗り用で)、海の上って本当に逃げ場がなくて、海の風や波は一定でなくどこから来るかわからない。自分の思い通りになんて出来ない。だから、自分が海や風に合わせて遊ばれて、それを自分の行きたい方向に合わせられるように調整するスポーツ。だと思っています。自然は巨大で私たちが勝てる(コントロールできる)相手ではない。セーリングやってる人はそれをよく知っていているなあと思います。
次回は参加する国、選手の国籍について書きます。↓
・SailGP(セール・ジーピー)、概要リンク(日本語)