セーリング SailGPを現地で観戦

ニュージーランド人の夫の仕事でセーリング大会SailGPへ同行/セーリングを知らない方にも伝わる言葉で記事を書きたい

セーリング試合中のペナルティ(反則)/ルール@SailGP

こんにちは、セーリングの知識を少しずつ増やしているロウヅです。

現在私はイギリス大会から直接日本に帰ってきました。夫はニュージーランドへ帰り、次のフランス🇫🇷マルセイユ大会、そして来年のSailGP大会に向けて準備をしています。

初心者の全くセーリングを知らない人へ向けて、今日も書きます。


今回の話題

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SailGP の試合中のペナルティ(反則)

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SailGP セーリングには大きく分けると

はっきりわかりやすいペナルティ”と、

その時の風次第ではペナルティ”があります。

 

はっきりわかりやすいペナルティ

①スタートでフライング(スタートラインを開始時間より早く過ぎてしまう。)

②コースアウト(海上のコース外へ出てしまう。)

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①スタートでフライング

言葉の通りなのですが、スタートラインを開始時間より早く通過するとフライングと見なされ、フライングしたチームは他の全チームが前方へ行くまで待たなければなりません。

つまり、

スタートでフライングすると強制的に最下位スタート

スタートでは殆ど全チームがフォイリング(foiling /ボートが海面を飛んでいる状態)をしていますが、フライングしてしまうとボートを海面に着けてスピードを落とさなければなりません。

スタートで風を掴めていれば20kn(約時速40キロ)は出ているので、ペナルティ扱いになると大きな失速です。

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②コースアウト(バウンダリーアウト)

海面上にコースの線はないので、見ることは出来ませんが、会場に設置されている大画面や、SailGPアプリではデジタル映像でコース範囲(バウンダリーという)が表示されています。

選手達はボートに取り付けてあるモニターでそのコース範囲を確認し、コース内でレースができるように努めています。

このコース範囲に触れるとペナルティで、審判の合図があるまで動けません。(全てイヤホンから指導があります。)

フォイリングしていたら海面上にボートを着けなければならないので、やはり大きな減速。

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その時の風次第ではペナルティ

ボート同士が衝突しそうな時、それを回避しなければなりません。その海上ルールは世界共通だそうです↓その説明している動画(約2分)

海の風は一定では無いので、一括りには説明できないのですが、風上下どちらに向かって走行していても、

風上に対して右側にいるボートが優先ですポートスターボードと言うそうです。

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優先ボートに対して、優先でないボートが妨害するコースを取るとペナルティとなります。

優先ではないボートは優先ボートの走行を邪魔しないように、進行するボートの後ろを通るか、タックして進行方向を変えるか、ボートの接触を回避しなければなりません。

SailGP ボートはレース中、時速30-100キロスピードが出ているので、接触すれば大事故。選手の命も危ないんです。絶対に接触事故は起きないことを祈ります。

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風次第の方は私も体感してないのでうまく説明できないんですが。。

次回はニューヨークテクニカルベースについて書きます↓

・SailGP(セール・ジーピー)、概要リンク